もはや当たり前のように定着しているBBQ。みなさんはBBQ歴史をご存知ですか。発祥の地はどこだか知っていますか。そうです。アメリカです。ではアメリカのどこが発祥の地か知っていますか。
…正解です。テキサス州です。なんとなくお肉のイメージ=テキサスってありますよね。某ファストフード店でもテキサスバーガーという名前の商品が発売されたりしてますよね。
さて、今回は本場アメリカのBBQと日本のBBQの違い、本場のBBQへの挑戦方法を紹介していきます。
本場アメリカのBBQってどんなの
そもそも本場アメリカのBBQってどんなのかわからないですよね。なんとなく肉モリモリのガッツリなイメージをもたれてる方が多いと思います。半分正解ですが、実はアメリカのBBQは”じっくり焼く”ことが重要だったりします。
そもそもBBQの発祥は16世紀にスペイン人がアメリカ大陸にやってきたときに、炭火を使った豚の丸焼きを教えたところ、ネイティブアメリカンが肉の調理法で使っていた低温で長時間かけて燻製するスタイルと融合したことで現在のBBQスタイルができあがったと言われています。
調理方法の違い
日本ではBBQといえば炭を使いますよね。マングローブなどから作られる安い炭から高級備長炭まで幅広く。
しかし、本場アメリカでは薪を使います。これだけでも大きく違いがあります。肉をいっきに焼く日本のスタイルとは違い薪を使用しじっくりと時間をかけて低温で焼いていきます。この時にスモークチップなどを入れて香りづけをすることもあり、家庭ごとの違いがあるのが特徴だったりします。
道具の違い
道具についても違いがあります。低温でじっくり燻製しながら焼くというスタイルにあうものが使われます。日本のBBQでは四角のコンロに炭をいれて網を乗せて焼くのが主流ですが、アメリカのコンロは”エッグ型”のものが主流です。もしくは蓋がついていて燻製ができるコンロが多いです。
そもそもが燻製などで低温でじっくり焼くことが大前提なのが日本のBBQ道具との大きな違いになります。
調理時間の違い
日本でアメリカのBBQスタイルが流行らない理由はこれが一番大きいかと思います。日本では薄い肉を焼いて、野菜や串を焼くというのが基本的なスタイルで、全てのお肉が焼き終わるまでにはだいたい2~3時間で終わりますよね。
アメリカのBBQ何時間だと思いますか。
4~6時間です。
そうです。めちゃくちゃ長いんです。それもそのはず、低温でじっくり”燻製”しますからね。それは長いはず。そのため、BBQの日は朝から準備をして夕飯にそなえたりします。
これは現在の日本のBBQスタイルと相いれないであろうポイントです。
使用する肉の違い
日本では、牛、鶏、豚と様々なお肉を使ってBBQをたのしみますよね。もちろんアメリカでもいろいろな動物の肉を使用しますが圧倒的に牛の肉の比率が大きいです。
そして何より大きい。日本で売っているような一口サイズの肉ではなく、塊で売られている肉を好んで使用します。そういった点からも調理法が必然的にじっくり焼いて火を通すようになっています。
味付けの違い
味付けの違いもあります。日本ではBBQや焼肉の味付けといえば焼肉のタレや塩コショウなどが一般的ですよね。しかしアメリカではバーベキューソースです。
チリパウダーやガーリックパウダーなどの香辛料やはちみつの入った甘辛いソースで、ハニーマスタードなどもお肉につけて食べることを好みます。かなり味が濃いですが、ビールなどのお酒との相性は非常にいいです。
テキサスBBQを実践するには
ここまで日本のBBQとテキサスBBQの違いを紹介してきました。基本的には、
①薪で低温じっくり燻製
②牛などのブロック肉を使う
③バーベキューソースを使う
を実践してもらうだけで感じはつかめると思います。
この中で一番クリアが難しいのが①だと思います。とくに燻製。コンロを買おうにも値段が高くていきなり購入するのは抵抗があるかと思います。そういう時はエッグ型のコンロを貸し出しているBBQ業者からレンタルしましょう。また、キャンプ場でも貸し出しをしているところもあります。中にはドラム缶を加工して燻製ができるようにしているキャンプ場もありますよ。